(ぎこちない言葉だけど、大好きな君に届くように)
僕の世界はどこまでいっても狭すぎて まるで何にもない抜け殻のようで
そこには友と呼べるのかも分からないけど 親しくした人の顔がちらほらとだけいたんだ
そんな僕が広い外の世界で君を見つけたのは 今から3年前の極普通の日常
携帯片手に俯いてる君に近寄り ジャンケンで負けた僕が話し掛けたんだったね
遠いようで近いその日の事 ちゃんと覚えてるよ
君のはにかんだその顔も この胸に刻みつき今は軋むんだ
僕の狭い世界に無断で滑り込み 屈託のない笑みを毎日くれた君は
たまに僕の手を取って強く握りしめながら 「君はいいな」と何故か羨むんだ
何もない僕の何処がいいのか さっぱり分かんないけど
誰かの特別になりたい 日々そう思う僕はすごく嬉しくて
君が大好きだよ 今も変わらないよ
遊びも勉強も 僕の傍で同じ時間過ごしたよね
世話ばっかりかけてさ お返しも出来なくてさ
情けない話 いっつもどうもありがとうございました
だけどね そんな日々が とっても楽しかった事は確かでしょう?
*
楽しい時ってすぐに過ぎるって言うけども ホントにその通りで全くまいっちゃうよ
君と過ごした3年間は当たり前のように いいことばかりで埋め尽くされてはなかったけれど
喧嘩もしたし素っ気ない空気の日もあったし なんとなく避けて過ごした日々もあったよね
そのくせ何かあった時にはまた何食わぬ顔で 近寄って話し掛けて安堵を求める卑怯な僕
都合のいいそんな僕に 君は何でもないような顔で
いつものように笑いかけて 変わらない態度で接してくれたから
僕の中で何かが麻痺っていたのかもしれないな なんだか君と居るのがとても居心地がよくて
君が傍にいるのが当然の事のようで とにもかくにももう会えないなんて、悪い冗談だよ
まだちょっと信じられない だってそんな・・・言葉も見つかんない
2日前遊んだじゃないか 直前までメールも電話もしてたじゃないか
いなくならないでよ まだ傍にいてよ
大学だって二人で 一緒に通うって約束したじゃんか
また僕の手を握ってよ また笑いかけてよ
君に貰った物が 多すぎて自分の部屋にも入れない
なのにね それなのにね 君が蒼に攫われてしまった3/11
*
君が大好きだよ 今も変わらないよ
脳裏に残ってる その姿はいつまでも色褪せない
遠くに行ったとしても 雲の上に行ったとしても
そこから覗いてて これから先君の分もちゃんと生きるからね
だからね 忘れないで 君を愛する人が今もいるって事
*
どこまでいっても 狭すぎる僕の世界は
変わらないままで ちょっと窮屈な気がしてたけれど
君がいなくなったから 胸にぽっかり穴が空いてしまったよ
何とか責任とってほしいんだ、だめですか?
だけどね なんだかんだ 君が好きだから許してもいいかな